ウイルス感染症の病型(時間からみた分類)
ウイルス感染症の病型には大きく急性感染と持続感染に分けられ、さらに持続感染が潜伏感染、慢性感染、遅発感染に分けられる。
・急性感染
ウイルスが体内に侵入・増殖し、一定量以上に達すると発病するが、ウイルスは宿主
の防御反応により体内から消滅し、一過性の経過である。
例)インフルエンザウイルス、風疹ウイルス
・持続感染
ウイルスが感染した後、ウイルスが体内に存続し、感染が持続する。
・潜伏感染
回帰感染時には感染性のウイルスが検出され症状がみられるが、その間の時期は
感染性のウイルスが検出されない。
・慢性感染
ウイルスは常時検出されるが、無症状か、あるいは長時間を経て病気を起こす。
例)B・C型肝炎ウイルス
・遅発感染
長い潜伏期を経た後徐々に発病し、進行性に悪化し、多くは死の転帰をとる。
例)HIV